ヒメクチキタンポタケ2

2005/05/27

24日にK川で採集してきたもののうち、ヒメクチキタンポタケマルミアリタケクサナギヒメタンポタケが一斉に胞子を出し始めた。昨日から急に暑くなったせいかもしれない。あわててスライドグラスの上に虫草の頭部を置き、胞子を放出させた。ほとんど待つ間もなく白いものが積もる。

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ヒメクチキタンポタケCordyceps annullata

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ヒメクチキタンポタケの子嚢胞子がちぎれずに観察できた。子嚢胞子は32個の二次胞子に分裂する。
二次胞子は非常に特徴のある形をしている。長円筒状で途中ニ箇所で隆起しダンベルのような形に見える。両端の二個だけが違う形だ。

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二次胞子 6.5~7.5×2~2.5μ

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子嚢の中にある時からすでにダンベル型をしている。

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子嚢は幅6~7×長さ350~450μ
  1. 2005/05/27(金) 23:33:27|
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Beauveria bassiana

2005/05/26

24日にK川で採集してきたもののうちゾウムシについた虫カビ(Beauveria bassiana?)を検鏡してみた。種類を問わずあらゆる昆虫に寄生する菌でごく普通に見られるものだが、今年は初めて見た。いつもなら見つけても無視する種類なのだが、今年は普通種であっても一応の検鏡データをとるつもりでいる。何か変わったものがみつかった時に比較するのに便利なように。

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Beauveria bassiana

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分生子はほぼ球形で径2~2.5μ 

不完全世代の菌は粉っぽくて似たような感じのものが多いので外見だけから種を特定するのは困難だ。また分生子も同じような形のものが多いので、分生子形成細胞の形も見なければならない。
分生子形成細胞を見るには余分な分生子を取り除かなければならない。コブ状の菌糸叢をピンセットでつまみ取り、アルコールで濡らしてから、絵具皿に入れた水に浸けて指で何度も軽く叩くように洗い落す。相当しつこく洗わないと分生子がとれてくれない。
本種の特徴としては、分生子形成細胞がジグザグに伸長してその上にできる小歯状突起上に分生子が形成される。(「改訂昆虫病原菌の検索」より)

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1000倍で見てみると確かにジグザグに伸長した小歯状突起をもつ分生子形成細胞が確認できた。
  1. 2005/05/27(金) 22:58:58|
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