クモ生不明種

2005/02/07
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ハガクレ谷では昨年の夏、クモノエツキツブタケが大量発生していた。もっとも結実までいかずに未熟なままカビの寄生を受けてしまったものがほとんどだが・・ その残りと思われる、白い菌糸に覆われたクモがいくつも見つかった。十数体はあっただろうか。そのうち3体を検鏡用に持ち帰った。
うち一体は長い分生子柄束を何本も伸ばしていて、よく見かけるAkanthomyces novoguineensisかと思っていたのだが、検鏡してみると全くの別物だった。

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よくわからないが、フィアロ型ではなくシンポジオ型のようだ。Beauveriaの一種かもしれない。

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あとの二体はクモノエツキツブタケの形を残したまま菌糸膜に覆われている。ところが撮影した写真をパソコンのモニターで拡大してみると、何と小さな子嚢果が見える。クモノエツキツブタケの子嚢果とは全然違うので重複寄生だろう。最初に疑われるのはコゴメクモタケだ。この川筋でもよく見かけたし、重複寄生や寄主違い寄生の例もある。

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検鏡してみると、子嚢果の形は未熟なコゴメクモタケのものにそっくりだ。ただ大きさがひと回り大きい。
色もやや赤っぽい。子嚢や二次胞子は見られなかった。もう少し追培してみるつもり。

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クモを包んでいた菌糸膜から採った分生子(右)。最初のクモのシンネマから採ったもの(左)とよく似ている。
  1. 2005/02/08(火) 17:11:31|
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ハガクレ谷

2005/02/07
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K川へ。S岳に向かう道に沿った川筋を調べた。ここはハガクレシロツブタケを最初に見つけた場所なので、かってにハガクレ谷と呼んでいる。川の中を歩いて進む。
台風の後でここに来るのは初めてだが、一抱えもある大木が何本も根こそぎ倒れて川を塞いでいる。
ハガクレはやはり多い。中に一体、白い分生子柄束をつけた不完全型のものがあったので持ち帰る。

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検鏡してみると、フィアライドや分生子がかなりはっきり見えた。Paecilomyces属のようだ。

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分生子
  1. 2005/02/08(火) 17:04:04|
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