春虫草2

2017/3/23、29、30

23日は京都市内に知人の展覧会を見に行くついでに、またもオオセミタケの坪を覗いてみた。
まだ完熟ではないがかなり伸びてきており、数も27体と増えてきている。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 23 Mar. 2017.


その後さらに別の場所に向かい、菌生虫草を探した。ここはまだ私自身は見つけたことが無いが、かなり以前にハナヤスリタケが見つかったという記録がある。
クヌギやシイ等の大木が多数生えているが、ここにもナラ枯れが及んでいるように見える。かなり探した後、斜面に生えたシイの大木の根の間に黒い頭が見えた。ヌメリタンポタケだ。周囲を探すとさらに2体が見つかったが、他には出ていない。同じ種類の木の周りを次々に調べていくと、少し離れた場所でまとまって出ているのがみつかった。結局ヌメリタンポタケは全部で9体。
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Tolypocladium longisegmentum
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 23 Mar. 2017.


帰り際に同じ種類の木を調べながら歩いていると、今度はハナヤスリタケが1体、見つかった。かなり大きいが、周りを調べても他には見つからなかった。この1体は持ち帰った。
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Tolypocladium ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 23 Mar. 2017.


持ち帰ったハナヤスリタケ
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Tolypocladium ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 23 Mar. 2017.


久しぶりに検鏡。子嚢胞子。
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ascospores of Tolypocladium ophioglossoides

こちらは折れていたので拾ってきたヌメリタンポタケの頭部から出た子嚢胞子。両端の小さな二次胞子が1対だけの9分裂型。京都東山産はこのタイプだ。
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ascospores of Tolypocladium longisegmentum

菌友のO江さんがSNSのメッセージでハナヤスリタケらしき菌生虫草の坪を教えてくれたので行ってみたが、文章だけではなかなか正確な場所がわからない。何度か訊き直して、最後は付近の写真まで送ってもらって、やっとのことで見つかった。
途中、落葉の下に掘り返されたような跡を見つけ、先行者に全て採り尽くされたのかと嘆く場面もあったが、後にこれは勘違いとわかった。
これは29日に見つけたヌメリタンポタケ。最終的にわかった場所から20m以上離れていた。
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Tolypocladium longisegmentum
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto pref. 29 Mar. 2017.


結局みつかったハナヤスリタケの坪。
かなりの数が出ていたが、予想よりも小さかったこと、木から少し離れていたことなどもあり、なかなか見つからなかった。
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Tolypocladium ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto pref. 30 Mar. 2017.


持ち帰ったハナヤスリタケ
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Tolypocladium ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto pref. 30 Mar. 2017.


子嚢胞子
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ascospores of Tolypocladium ophioglossoides
  1. 2017/04/01(土) 15:02:32|
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春虫草

2017/02/27、03/11

2月は例年だとのんびりしている時期だが、今年はいろいろな事が重なって慢性的に忙しい。体調も悪くなるし、寒かったり天気が悪かったりもあって、虫草探しに行く気が削がれる。そんなこんなで何回も出かけないうちに春虫草の季節になってしまった。
27日はK寺裏の山林に菌生虫草の坪を見に行った。ここ数年は非常に発生が少なくなっているが、今年もなかなか見つからない。しばらく探してやっと1体、頭部の色や質感からタンポタケと思われる。
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Tolypocladium capitatum
Host:Elaphomyces sp. Place:Nagaokakyo. 27 Feb. 2017.


さらに少し離れたところにまた1体、こちらはヌメリタンポタケだ。結局この2体だけ。
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Tolypocladium longisegmentum
Host:Elaphomyces sp. Place:Nagaokakyo. 27 Feb. 2017.


3月に入ると年度末でさらに忙しい。11日は所用で京都市内に出たついでに短時間だけオオセミタケの坪を覗いてみた。実は2月にも一度行ってみたのだが、この時は1月に出ていたものも無くなっていて、1体も見つからなかった。
この日はさすがに少しは出ていたが、例年に比べれば随分少なく、9体だけだった。そのうち1本は頭部が喰いちぎられたように無くなっていて、辺りは鹿の糞だらけ。やはり鹿がきのこを食べるのだろうか?
出ていたものはまだ完熟には程遠いが柄が少し伸び始めている感じだ。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 11 Mar. 2017.

  1. 2017/03/12(日) 11:36:34|
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2017年1月まとめ

2017/01/11、13、23

正月休みも終わってようやく落ち着いたので何度か出かけてみたが、やはりこの季節は収穫が少ない。
11日はK寺裏の山林を調べたが、菌生種はまだ顔を出しておらず、昨秋に見つけておいたオイラセクチキムシタケの結実を確認するだけに留まった。
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Ophiocordyceps rubiginosiperitheciata
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 11 Jan. 2017.


13日は京都市内に出たついでにオオセミタケの坪を調べた。さすがにまだ早すぎるかとも思ったが、一本だけ顔を出していた。
この一本以外には見つからなかったので、本当に出始めたばかりなのだろう。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 13 Jan. 2017.


23日は自転車で遠征して、西京区の谷を調べた。一週間前の雪がまだ残っており、その日も雪がちらつく寒い日だったが、虫草探しに支障がある程ではなかった。
道沿いの低木の小枝に何か付いていたのでルーペを出して見てみると、子嚢殻らしきものが見えた。持ち帰って調べてみると、どうやらお馴染みの重複寄生菌らしい。シャクトリムシハリセンボンなどによく付いているやつだ。しかし宿主がよくわからない。
はじめはハゴロモか何かだと思ったが、眼や口のようなものが見えない。いろいろ考えたあげく、どうやらシャクトリムシハリセンボンの胴体の大部分が失われて、脚の部分だけが残ったものという結論に達した。
つまりフタイロスカシツブタケということだ。
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Torrubiella sp.
Host:larva of Lepidoptera Place:Kyoto. 23 Jan. 2017.


タイワンアリタケは以前に比べて随分少なくなっていた。道沿いの幼木の葉裏をざっと調べただけだが、十数体しか見つからなかった。
ただ、結実しているものの割合は夏と変わらなかった。
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Ophiocordyceps unilateralis
Host:Ant Place:Kyoto. 23 Jan. 2017.


クモ生ではギベルラ・プルクラが一体だけ見つかった。
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Gibellula pulchra
Host:Spider Place:Kyoto. 23 Jan. 2017.

  1. 2017/02/01(水) 11:35:40|
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