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クサアブタンポタケの坪へ

2023/4/4


久々の遠征。途中の駅でやまどり氏の車に拾ってもらい、めたこるじい氏のフィールドへ。氏が最近みつけたクサアブタンポタケの坪など何箇所かを案内してもらった。
めたこるじい氏宅まで氏を迎えに行き、まず近くの私も知っている坪へ。ここでタイワンアリタケ、アスケルソニア・カワカミイ、別のアスケルソニアなどをざっと見た後、次の坪へ向かう。
この時案内されたのは高い位置で細枝を咥えて感染死しているチクシトゲアリ。チクシトゲアリはタイワンアリタケの宿主だが、タイワンアリタケは低い位置の葉裏で見つかるのが普通だ。
高い位置の細枝で見つかるのはクビオレアリタケだが、この宿主はチクシトゲアリではなくトゲアリだ。時期が違うのかストローマが充分に発達していないので、これが何なのかよくわからない。
次に向かったのは菌生虫草が出るという場所。しかし菌生虫草は見つからず、見つかったのはクビオレアリタケ。いくつか見つかったが時期が違うのでストローマはほとんど伸びていない。
“kubiari230404a.jpg"
Ophiocordyceps satoi
Host: Ant. Place: Hyogo pref. 4 Apr. 2023.


さて、いよいよクサアブタンポタケの坪へ。以前に見つかっていた一体を見せてもらいその周辺を探したが、やまどり氏が新たに一体見つけたのみ。
一枚目は以前ガガンボ氏が掘って埋め戻したもの。二枚目は新たに見つかったもの。
“kusa230404a.jpg"

“kusa230404b.jpg"
Paraisaria coenomyia
Host: Larva of Diptera. Place: Hyogo pref. 4 Apr. 2023.


宿主確認のため、ガガンボ氏が埋め戻した方を掘り出し、土を落として撮影した。尾部の形状からして、この標本の宿主についてはクサアブとしていいと思う。このあと元どおりに埋め戻しておいた。もう一方は掘らなかった。
“kusa230404c.jpg"

“kusa230404d.jpg"

“kusa230404e.jpg"

“kusa230404f.jpg"
Paraisaria coenomyia
Host: Larva of Diptera. Place: Hyogo pref. 4 Apr. 2023.


その後もう一箇所を廻り、シャクトリムシハリセンボン、オニハエヤドリタケ、ヌメリタンポタケ、春型タンポタケ、ハナヤスリタケなどが見つかった。

ヌメリタンポタケは盛りを過ぎて萎びかけていた。
“nume230404a.jpg"
Tolypocladium longisegmentum
Host: Elaphomyces. Place: Hyogo pref. 4 Apr. 2023.


オニハエヤドリタケはイヌガヤの仲間に付いていた。未熟なものが2体みつかった。
“hae230404a.jpg"
Ophiocordyceps sp.
Host: Adult of Diptera. Place: Hyogo pref. 4 Apr. 2023.

  1. 2023/04/05(水) 18:29:15|
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いよいよ菌生虫草が

2023/03/31

個展が終わって少し落ち着いたので、近くのS谷へ。
ヌメタンもハナヤスリもしっかり出ていた。ヌメタンは20本ぐらい。ハナヤスリは4本だけだが地中で繋がっているかも。
神戸はよそに比べて発生時期が遅いようだが、ここではこんなものだ。

ヌメリタンポタケ
“nume230331a.jpg"

“nume230331b.jpg"
Tolypocladium longisegmentum
Host: Elaphomyces. Place: Kobe. 31 Mar. 2023.


ハナヤスリタケ
hanaya230331a.jpg

hanaya230331b.jpg
Tolypocladium ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place: Kobe. 31 Mar. 2023.

  1. 2023/03/31(金) 08:26:28|
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2023年虫草始め

2023/1/5、11


1月5日。今年の初出菌はS谷へ。家からほんの1kmの場所だが標高差が100m以上あるのできつい。
タイワンアリタケはかなりの数が見つかった。完熟しているものも多い。この場所ではなぜかアオキの葉裏でしか見つからない。地面から30cmぐらいまでの場所で見つかるので、三脚が使える。
“ari230105a.jpg"

“ari230105b.jpg"

“ari230105c.jpg"

“ari230105d.jpg"
Ophiocordyceps ootakii
Host: Ant. Place: Kobe. 5 Jan. 2023.


4枚目の写真、最初はレンズの周りにリングライトをセットして撮ったのだが、ライトがはっきり写り込んでしまった。なかなか便利な装備なのだが、タイワンアリタケのようなツヤのある被写体には使えない。
“ari230105e.jpg"


ギベルラ・ディモルファは一体だけしか見つからなかった。他には未熟なコノイデオクレラがたくさん。
“gibe230105a.jpg"
Gibellula dimorpha
Host: Spider. Place: Kobe. 5 Jan. 2023.


虫草以外ではツバキンがひとつだけ。

1月11日は久しぶりに京都方面へ、クモ生が何か出ていないかと思ったが、あまり形が良くないハスノミクモタケ一体のみ。
“hasunomi230111.jpg"
Hevansia nelumboides
Host: Spider. Place: Kyoto. 11 Jan. 2023.


タイワンアリタケだけはやたらに出ていた。50以上はあったと思う。
“ari230111a.jpg"

“ari230111b.jpg"

“ari230111c.jpg"
Ophiocordyceps ootakii
Host: Ant. Place: Kyoto. 11 Jan. 2023.

  1. 2023/01/11(水) 21:32:28|
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