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お引越し

2020/02/05, 15

12月から1月にかけて引っ越し準備に掛かり切りでほとんど探索に出かけられなかった。
1月末に神戸に引っ越し。2月5日になってようやく近所の探索に出ることができた。
場所は家から一番近いS谷。ここは子どもの頃よく虫捕りに行ったところだ。家を出てからすぐ、バス通りを渡ると山麓の住宅地に入り、そのまま進むと山道になる。
道は川沿いに続いているが、川は枯れていて水は見えない。20分はど歩いたところで道沿いのアオキの葉裏をめくってみるとアリが付いている。ルーペで見ると短いストローマが見えた。タイワンアリタケだ。神戸では初めて見る。
“taiwan200205.jpg"
Ophiocordyceps ootakii
Host: Ant. Place: Kobe. 05 Feb. 2020.


普通この種は一つ見つかれば周りにいくつも見つかるものだが、いくら探してもこの一体だけだった。
その代わりに、ギベルラの仲間が次々にみつかった。全部で4体。どれも同じ種のようだ。
“gibe200205a.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Kobe. 05 Feb. 2020.


その他にはコノイデオクレラ・テヌイスが多数、ハダニベニイロツブタケが一体みつかった。
cono200205.jpg
Conoideocrella tenuis
Host:scale insect Place: Kobe. 05 Feb. 2020.


hadabeni200205.jpg
Conoideocrella luteorostrata
Host:scale insect Place: Kobe. 05 Feb. 2020.


この時期に4種なら上等なのかもしれないが、川に水がなく、土壌は花崗岩質で植生が貧弱に見える。あまり期待はできなさそうだ。

この日は早々に切り上げて、15日にさらに奥まで探索してみた。前の場所からさらに20分ほど進むとようやく水音が聞こえてきた。滝があるのだ。
道をそれて音の方に進むと滝の上に出た。ここは普通に水が流れている。
滝周辺を調べていると斜面に生えたゴツゴツした木の根元に細い根のようなものが付いている。引っ張ってみると簡単に取れたが、なんとアリが付いている。久しぶりのイトヒキミジンアリタケだ。しかし、地面に置いてカメラを取り出しているうちに見失ってしまった。急斜面なので下に落ちてしまったか?
気を取り直して周辺の木を調べる。あたりはツルツルした木ばかりで、なかなか見つからない。ようやく先ほどのようなゴツゴツした木の根元で一体を見つかった。
“ari200215.jpg"
Ophiocordyceps sp.
Host: Ant. Place: Kobe. 15 Feb. 2020.


この日もクモ生不明種が4体見つかった。2体は前回と同じ種類のようだ。
“kumo200215c.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Kobe. 15 Feb. 2020.


残り2体は前回とは違う種類のようなので持ち帰って追培養することにした。
“kumo200215b.jpg"

“kumo200215a.jpg"
Gibellula? sp.
Host: Spider. Place: Kobe. 15 Feb. 2020.


他にツバキのアスケルソニアとよくわからないネズミモチ?のアスケルソニアがみつかった。ネズミモチ?の方は持ち帰って追培。
“asc200215.jpg"

“asc-200215.jpg"
Aschersonia sp.
Host: Whitefly. Place: Kobe. 15 Feb. 2020.
  1. 2020/03/02(月) 08:32:32|
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地味なものばかり

2019/11/12

グループ展のための制作で忙しく、しばらく探索に出られなかった。ようやく一区切りついたので、京都市の某所に行ってみた。
川沿いの斜面の葉裏を調べながら進む。意外にクモ生が多い。まずクモの糸に絡まった小型のギベルラが一体、さらにそれと同種と思われるもう一体が見つかった。どちらも未熟だ。
“gibe191112b.jpg"

“gibe191112a.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


次に完熟した小型のギベルラが見つかった。これは持ち帰って検鏡したが、以前から羽箒型と呼んでいるタイプと同種のようだ。
“G_191113b.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


シンネマ
“G191112asx.jpg"
synnema of Gibellula sp.

分生子柄
“G191112acpx.jpg"
conidiophore of Gibellula sp.

分生子
“G191112acx.jpg"
conidia of Gibellula sp.

次に同じく完熟した小型のギベルラが見つかったが、持ち帰ってよく見ると子嚢殻ができていた。これも検鏡してみると羽箒型だった。このタイプでテレオモルフを見るのは初めてだ。残念ながら過熟のようで、子嚢や胞子は見られなかった。
“G_191113a.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


シンネマ
“G191112bsx.jpg"
synnema of Gibellula sp.

分生子柄
“G191112bcpx.jpg"
conidiophore of Gibellula sp.

分生子
“G191112bcx.jpg"
conidia of Gibellula sp.

子嚢殻
“G191112bpx.jpg"
perithecia of Gibellula sp.

クモ生以外ではよくわからないアナモルフ菌をいくつか採集した。

まず糸状の繭のようなものから出ている白い粉状のもの。検鏡してみたが、コナサナギタケと区別がつかない。
“humei191112a.jpg"
Cordyceps farinosa
Host: cocoon of Lepidoptera? Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


分生子柄
“konasanaphia.jpg"
conidiophore of Cordyceps farinosa

分生子
“konasanaconi.jpg"
conidia of Cordyceps farinosa

次に葉裏の不明蛹から出ているコナサナギタケかハナサナギタケかよくわからないもの。検鏡してみたが、分生子の形からハナサナギタケのようだ。
“C_t191112.jpg"
Cordyceps tenuipes
Host: pupa of Lepidoptera? Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


分生子柄
“hanasanaphia.jpg"
conidiophore of Cordyceps tenuipes

分生子
“hanasanaconi.jpg"
conidia of Cordyceps tenuipes

次は半分地面に埋まっていたボーベリアらしきもの。宿主はカネタタキのような直翅目の昆虫。検鏡してみたが、やはりボーベリアのようだ。種まではわからない。
“humei191112b.jpg"
Beauveria sp.
Host: adult of Orthoptera? Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


分生子柄
“B_spanax.jpg"
conidiophore of Beauveria sp.

分生子
“B_spconi.jpg"
conidia of Beauveria sp.

最後に未熟なタイワンアリタケを採集した。
未熟なものは採らないことにしていたが、今回はアナモルフを観察するためにあえて採集した。
“ari191112b.jpg"

“taiwan191112b.jpg"
Ophiocordyceps ootakii
Host: adult of ant Place: Kyoto. 12 Nov. 2019.


未熟なストローマをドライで観察。表面にヒルステラ型のフィアライドがびっしり並んでいる。
“taiwananax.jpg"
anamorph of Ophiocordyceps ootakii

フィアライドと分生子
“taiwananabx.jpg"
phialides and conidia of Ophiocordyceps ootakii
  1. 2019/11/29(金) 14:00:43|
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2019年10月まとめ

2019/10/07、13、23

10月

7日はK川へ。長いこと通行止めになっていたコースに入ってみたが、ここでもやはり例年よりクモ生虫草が少ない。
ただ、極小のギベルラ・レイオパスがたくさん見つかった。全部で十数体だが調べればもっとあっただろう。
“G_l191007a.jpg"

“G_l191007b.jpg"

“G_i191007c.jpg"
Gibellula leiopus
Host: Spider. Place: Nagaokakyo. 07 Oct. 2019.


他には古いコエダクモタケに重複寄生したと思われるシロコナツブクモタケが一体。
“sirokona191007.jpg"
Host: Spider. Place: Nagaokakyo. 07 Oct. 2019.

13日は京都市内へ。ミヤマタンポタケの坪を調べた。
発生量は以前に比べてかなり減っているが、7、8体が見つかった。
“miyatan191013a.jpg"

“miyatan191013b.jpg"

“miyatan191013c.jpg"
Tolypocladium intermedium f. michinokuense
Host: Elaphomyces. Place: Kyoto. 13 Oct. 2019.


23日はK寺裏の山林でオイラセクチキムシタケを探した。
この種も発生が減っており、昨年はついに一体も見つからなかったが、今回は未熟なものが一体だけ見つかった。未熟なものは採らないことにしていたが、今回はアナモルフを観察するためにあえて採集した。
“oirase191023a.jpg"

“oirase191023b.jpg"
Ophiocordyceps rubiginosiperitheciata
Host: Larva of Coleoptera. Place: Nagaokakyo. 23 Oct. 2019.


未熟なストローマをドライで観察。表面にヒルステラ型のフィアライドがびっしり並んでいる。
“oirase191023c.jpg"
anamorph of Ophiocordyceps rubiginosiperitheciata

フィアライドと分生子
“oiraseana.jpg"
phialides and conidia of Ophiocordyceps rubiginosiperitheciata
  1. 2019/11/20(水) 10:47:43|
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